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玉川八十八カ所霊場めぐり
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玉川八十八カ所霊場巡りの感想。


巡礼ルート。

玉川八十八カ所霊場は、第一番の川崎大師から、第八十八番の宝幢院まで
札番が付いていますが、番号の順序通りに行こうとしてもルート的に無理な
場合があります。

また、多摩川沿いを中心として一番南は東神奈川、北は烏山、大井町の
近くまでと、それでも広範囲に点在しています。

総距離で４０里以上、と聞いています。
本には昔の人はこの八十八カ所を徒歩で三日で回ったとありますが、
１日に１０のお寺ずつ、ゆっくり巡るのが良いと思います。
（１０のお寺でも、歩いて４〜５時間かかる場合があります）

インターネットで仕入れた地図や、住所の一覧などを持ってしても、お寺を見つけるのは
結構大変です。
昔の時代はビルも無く、お寺は遠くからでも見通せたので、お寺の場所を見つけるのは
割と容易だったかもしれませんが、今はマンションなどの建物と、道も複雑になって
近くまで来ても、お寺にたどり着くのは容易ではありません。

よくあるパターンとして、お寺の近くまで行くと、まず目に入るのがお墓です。お墓を
見つければ、もうお寺は近いのですが、道をぐるっと一回りしないと正門まで
たどり着けず、結構難儀します。

お寺の七福神めぐりなどはお正月にお参りする人をたくさん見かけますが、１６０キロに
わたる玉川八十八箇所霊場めぐりをしている方をお見受けしたのは、僕がこれまで
歩いてきても、２，３人でした。みなさん元気なご高齢の方でした。

本当の意味での四国巡礼についての印象は、昔は難病に苦しむ方や、事業に失敗して
己を見つめなおすために巡礼される方が多いと聞きましたが、今はレジャー、観光の一部
というか、言うなればスタンプラリーに近くなっているとも聞いています。

僕自身の考え方は、人それぞれの考え方で行動してよいと思います。人からどうこう言われる
より、自分の考えで行動して、そして目標に向かって気持ちを正して臨めば、これは理由は
どうであれ、すばらしいことだと思います。

やはりお寺を巡ることは、小さな目標を作って、一つ一つこなしていくことに似ています。
始めは無理だと思ったことも、歩いていくうちにこなせてしまうものです。
それをこのお寺めぐりは教えてくださったと思います。
人生もそうやって生きていけば、案外うまくいくかもしれませんね。